怪しいかわいさのこけし
怪しいかわいさ、三日月のような目、大きな顔、独特の作風は今でもマニアに人気があるという。 弥治郎系こけし工人・新山吉紀(昭和35年生まれ)と新山真由美(昭和40年生まれ)夫妻作のこけしたちです。 新山吉紀工人は、父・新山吉太郎(昭和9年生まれ)のもとで本格的に修業し、作品を発表したが、非常に起用でいい作品をつくっている。...
View Article「木の妖精」こけし
おおらかで気品のある表情。素朴な梅模様も美しい。 弥治郎系こけし工人・小倉勝志(昭和22年生まれ)作・5本です。 小倉勝志工人の父・小倉篤は、祖父、嘉三郎ゆずりの上手だったが、昭和43年11月若くして亡くなり、勝志があとをついだ。父の死後、佐藤辰雄工人(昭和3年~平成21年)について木地修業。49年独立。抜群の飛躍で、父、篤は勿論、祖父、嘉三郎に遜色ないものまでつくり、人気がある。(写真)...
View Articleカラフルなタートルネックこけし
色鮮やかなタートルネックのこけしたちは、弥治郎系・鎌田孝志工人作と、妻・美奈枝工人の作です。(写真) 弥治郎系こけし工人・鎌田孝志工人(昭和28年生まれ)は、鎌田文市、孝市、孝志と続く三代目。一時会社員になったが、昭和49年、帰郷してから、父・孝市工人について木地描彩の修業をする。...
View Article絢爛豪華グラマラスなこけし
蔵王高原で最も伝統ある岡崎家のこけしです。 蔵王系こけしは、青根、遠刈田の技術が、蔵王温泉に移入されて変化した系統で、胴が遠刈田より太く、安定感がある。頭頂に赤い放射状のてがらを描くが、黒いおかっぱ頭もある。胴には菊や桜のほか、いろいろの植物を描いている。山形市、蔵王温泉、温湯町などに分布している。...
View Article「涼美人」こけし
涼しげな顔、きりっとした身のこなし。蝶模様の見立てもステキ。写真・青幻舎「こけし」より。弥治郎系こけし工人・井上はるみ(昭和30年生まれ)作のこけしです 井上はるみ工人は、佐藤春二型を修業した、父・井上四郎工人、母・井上ゆき子工人の長女。昭和58年よりこけし修業をはじめ現在に至る。が、最近は、お体の具合が悪いとかでお会いしていない。はるみこけしも、どこにも出ていないのです。...
View Article夏至(げし)の日
早いもので、今日は夏至。夏至は、二十四節気の一つで、太陽の黄経が90度に達する時で、一年で最も日照時間が長い。冬至に対して、一年の中で最も昼が長く、夜の短い日で、太陽暦で6月21、22日ごになる。ちなみに、四国松山の今日の日の出は、午前4時59分、日の入りは、午後7時23分。...
View Articleシャープでダイナミックなこけし
伝統こけしには、各系統別に形や描彩がそれぞれ特徴があり、その系統の工人によって、こけしの表情には幼児の持つ愛らしさや、優しい微笑をたたえたものもある半面、苦労や孤独、怒りなどの暗いものもあらわれ、人間のもつ喜怒哀楽のさまざまな表情がある。だからこそこけしのへの興味もより深いものになるのです。...
View Article木目模様のこけし
木目のモダニズム。驚きのこけしですね。 木目模様は遠刈田の名工、佐藤直助の考案。寒さの中の温かさがある。 写真のこけしは、遠刈田系・佐藤英太郎工人(昭和14年生まれ)作と、佐藤勝洋工人(昭和19年生まれ)作のこけし。...
View Articleトンガリ少女のこけし
凝縮された色彩と表情がキリリと締る。こけしにもいろいろの表情を持っている。 遠刈田系こけし工人・朝倉光洋(昭和22年生まれ)の作です。 朝倉光洋工人は、父・英二工人、母・きぬ工人の二男。昭和51年に木地修業をはじめ、60年よりこけしを製作している。...
View Articleおもしろ顔選手権のこけし
圧倒的な制作量と変貌を繰り返す独自の作風で「こけし界のピカソ」と言われた名工・佐藤丑蔵の型を継承、見飽きない愛嬌あふれる表情。青幻舎「こけし」より。...
View Article同姓同名のこけし工人!
先日、6月24日の「こけしおばちゃん」で書き込んだ「秋保こけしは『Z』」は、間違いがありました。。 いつも「こけしおばちゃん」を見てくださる方から、間違いの指摘があった。この方には、今回だけではなく、漢字とか、工人さんの繋がりとかの間違いがあれば知らせてくださるのです。有難いと思っています。...
View Article鳴子のささやきこけし
綺麗なおすましこけしたち。たちこ(立子)のパターンもかわいい。 鳴子のささやきこけしは、鳴子こけし工人・柿澤是伸(昭和49年生まれ)作のこけし。青幻舎「こけし」より。 ※たちこ(立子)とは、鳴子で、昔時3寸~3.5寸の小寸物こけしに対して用いた名称。 一般に、こけしといえば鳴子ですよね。...
View Article童顔アニメこけし
おかっぱ頭が特徴的な愛らしいこけしたち。表情はちょっぴりアニメ風に見えますね。写真・青幻舎「こけし」より。 鳴子系こけし工人・伊豆護・徹、親子のこけしです。 「銀山こけし」とも言われ、山形県尾花沢市にある銀山温泉は、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となった温泉。可愛いこけしは「おしんこけし」とも言われている。...
View Article七月と石鎚山
七月になりました。今年も、あっという間に半年が過ぎ、早いですね。 今日は7月2日は半夏生(はんげしょう)。夏至の日から11日目にあたり、今年に入って183日目、残り182日だそうです。ちょうど中間の日ですね。今日は「たこ」を食べる風習がありますね。農家の人たちは、豊作を祈って、作物がたこのように大地に根を張るように祈願するのです。...
View Articleうっしっし~こけし
丑蔵型のかわいいこけしたち。なんともいえない良いお顔。 遠刈田系・佐藤英裕こけし工人(昭和26年生まれ)作の尺二寸から八寸こけし。青幻舎「こけし」より。 佐藤英裕工人は、昭和41年より、父・佐藤文男工人について木地を修業した。木地描彩ともに優秀で、特に丑蔵型の描彩は上出来で、評判がいい。...
View Article大きな髷とベレー帽のこけし
素朴さと大正ロマンの融合を感じるモダン童。青幻舎「こけし」より。 弥治郎系こけし工人・新山学、新山実親子の作です。 新山学工人(昭和5年生まれ)は、新山久志の指導で昭和46年から木地を修業する。母が新山栄五郎の五女で栄五郎の孫に当たる。祖父・栄五郎の型を中心としてつくるが、きわめて多種のこけしを作っている。...
View Articleキナキナのこんにちは
こけしは、昔おしゃぶりだった説があり、その原型に近い無描形のこけし。通称「キナキナ」。木肌が美しい。 南部系こけし工人・煤孫(すすまご)実太郎と煤孫盛造親子の作品。...
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