観音様のような美の光臨!
津軽系・笹森淳一工人、故・小島俊幸工人、阿保六知秀工人たちの作です。
いずれも津軽系こけし工人・佐藤善二(大正14年~昭和60年、享年61歳)に師事した。善二工人は、盛秀太郎に師事、38年より独立、独特の型を確立した。斉藤幸兵衛型もつくり、いずれも木地描彩共優秀であった。
笹森淳一工人(昭和29年生まれ)は、佐藤善二工人の型を継承するが、彼独特の工夫によって、さらに優しい甘美なこけしで人気が高い。こけし祭り会場でも、中々手に入らないこけしとして人気がある。
故・小島俊幸工人(昭和24年~平成24年、享年63歳)は、昭和40年より佐藤善二工人に師事、善二型と斉藤幸兵衛型を基調とした独自の型と基調を持っている。若くして亡くなられ津軽系こけし工人の損失度が高い。我が家には、当時の俊幸こけしが並んでいる。
阿保六知秀工人(昭和25年生まれ)は、昭和41年より佐藤善二工人に師事、小島俊幸工人同様、善二の型に独自の工夫をこらして、描彩を施している。
左側二つめのこけしは、佐藤伊太郎型のこけしです。
先だって「なんでも鑑定団」に出された佐藤伊太郎こけし(110万円と鑑定された)。継承されているのですね。