「こけし」という呼び名が統一されたのは、昭和15年頃のこと。それまでは、東北各地でさまざまな方言で呼ばれいました。その多彩な呼び名の名付け親は、こけしをかけがえのない遊び相手として慈しんだ子供たちではなかったかと考えられています。
(青森県) ながおぼこ・いんっこおぼこ。
(岩手県) けっからぼっこ・こげし・きくら・きなきなぼう。
くなくなこけし・きなきなずんぞこ・こけすっこ。
(秋田県) こげし・かっくらぼう・かっくらぼぼっこ・ぼっこ。
こげすっこ・こげほこ・きぼこ・こけしぼんぼ。
(山形県) こけす・ひょうたん・でくのぼう・でく・にんぎょう。
んぼっこ・ぼんぼ・きにんぎょ・かまさきにんぎょ。
(宮城県) こげす・こけし・大坊主・小坊主・きんぼこ・おぼこ。
こげすんぼこ・きぼこ。
(福島県) きでこ・おでこ様・おっとこ。
以上
この呼び名は、ほとんど聞きませんが、お年寄りの方とか、たまに工人さんもなまって呼んでいますね。