伝統こけしには、それぞれ生まれ継承された土地ごとに、他所と違った特色を持っている。その特徴により区別して、11系統に分けられている。
ところが、遠刈田系こけし・小林定雄工人に関しては、「こけし辞典」「東北のこけし」の本では、遠刈田系ではなく、肘折系となっている。どうして、、、。定雄工人は、現在、丑蔵こけしの継承者なのです。
まず、佐藤丑蔵について調べみた。遠刈田こけしの第一人者・佐藤丑蔵工人(明治22年~昭和61年、享年97歳)は、その長い生涯は波乱万丈であると共に、自ら並びに遠刈田こけしの伝統に大きく影響した。その独創的なこけしは脅威という外はない。昭和54年、労働省から卓越技術者(現代の名工)として国家表彰を受けたのです。
小林定雄工人は、大正8年、遠刈田の工人、佐藤丑蔵氏を講師として、湯本に小林工場を開き、丑蔵から、小林善作、小林定雄と受けついで今日に至っている。結局、湯田こけしは、遠刈田系に分類されるようになったいうこいとです。
※こけしの系統には、師弟相伝の形で、その制作技術た形、模様などが一族や弟子に伝えられて、その土地、その家系に定着して、よそにない独特のものになっている。ちょっと解りにくいですね。