今年、9月3日~5日、鳴子の全国こけし祭りに参加した時、高橋五郎氏が来られていた。一瞬、驚き、周りの方に聞いてみたら、高橋五郎氏だ、とのこと。以前、ブログにも書かせてもらったが、こけし界の第一人者なのです。今回「癒やしの微笑み」(写真)という本を出されたというので、求めて帰りました。楽しみです。
高橋五郎氏は、マンドリニストという音楽家で、同時に、こけし研究家であり、さらに東北屈指の郷土玩具蒐集家でもあります。演奏活動から、後進の指導と多忙の日々を送る中、東北地方の郷土玩具の蒐集と研究にも長年力を注がれてこられた。しかも、仙台市の閑静な住宅街に、蒐集した郷土玩具を陳列している「こけし洞」をかまえ、貴重なコレクションの公開している。そして、数多くのこけしの研究書の刊行、こけしコンクールの審査等々、数多くの活動を通してこけしの啓蒙、発展に尽くされている。
なお、高橋五郎氏は、大学生の頃、宮城県の白石女子高に音楽の指導に行き、御礼に遠刈田の丑蔵、弥治郎系の久治こけしを頂いたのが、こけしとの出会いだったという。モナリザみたいに、どこから見ても自分を見ているような不思議な感じを受けたという。
※きっかけが「こけし」だったとは、さすがこけしの里、東北ですね。