『こけし手帖』平成25年12月 635号より
「ろくろまつり」は平成25年10月5日(土)6日(日)の2日間、宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉・みやぎ蔵王こけし館で開催された。
5日 カメイ美術館での高橋五郎氏講演会に友の会の旅行会一行と参加、同日開催となった、「みちのくこけしまつり」に行く皆さんとはここで別行動となり一人遠刈田温泉へ向かう。
5日18時より「旅館三治郎」で祝賀懇親会が行われ、こけし愛好家、行政関係、こけし工人の約50名が参加した。今年、組合理事長は佐藤一夫さんから佐藤勝洋さんに交代、新体制で臨むと挨拶があった。懇親会が始まりお酒も入る中、それぞれの場所で、お互いにこけしに付いて熱く語り合う場面が見られた。
若い女性のこけし愛好家が増えてきていることは、各産地共通の認識になったようだ。こけし界の発展を誓い合う一本締めでお開きになった。
6日はあいにくの雨であったがおまつりの人出はまずまずであった。
こけし館では、招待工人の津軽系阿保六知秀、木地山系高橋雄司、肘折系鈴木征一、作並系平賀輝幸、弥治郎系新山吉紀の5工人が実演していた。来館者に丁寧に対応し楽しそうにしている工人さん達の姿を見る事が出来嬉しかった。各工人さんとも売り上げは上々と聞いた。
地元工人の熊谷裕太、達曽部早苗、日下秀行の3名は今年の3月から一人立ちした。館内をこまめに動き回り来場者に対応している頼もしい姿が印象的であった。
ベテランの佐藤好一、佐藤一夫、佐藤英裕工人の顔を拝見できなかったのは寂しかった。
旅行会が行った山形の天気を心配したが、参加メンバーより蔵王山頂は好天と聞き安心する。バス停近く、独りコーヒを飲み終え、バスに乗る。以上。
我らのこけし友の会・会長 橋本永興氏の報告書です。