平成26年8月17日東京発7時16分のつばさ123号に乗車。新庄への車内はお盆のため早朝なのにかなりの混雑。新庄から奥羽本線で湯沢へ、12時10分着。
秋田こけし工人会の三春文雄会長が迎えに来て下さった。木地山系こけし展の会場”川連漆器伝統工芸館”は立派な建物で中に入ると木の伐採、木地挽きから塗り仕上げまでが分かり易く解説されており、お椀、お盆、食器類から家具に至るまであらゆる製品が展示されていて、川連漆器の全てが理解出来る。川連の伝統芸術家による沈金、蒔絵の実演もあって広い館内をゆっくり見学すると半日では足りないくらいである。
木地山系こけし展は2階で開催されており、16名の現役工人の作品が展示即売されていた。木地山系こけしがこのように一堂に会するのは壮観で、愛好家にとっては好都合と言える。同時に小椋久太郎をはじめ木地山系の古品の展示即売も行われていた。
本日の宿、泥湯温泉へは又三春文雄会長のご厚意に甘えて車で連れて行って頂く。今回の泥湯行はこけし手帖・638号に掲載された 原久邇会員の”泥湯と木地山”を拝読し、山奥深い木地山や泥湯が目の前にせまってくるような迫力が有る紀行文でぜひ現地を訪ねて見たいと思っていた。つづく。
こけし友の会々員・春日寛司氏著より。