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Channel: こけしおばちゃん
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荒井金七のこけし、木村吉太郎のこけし

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 『武井武雄のこけし』より。
 蔵王高湯系こけし工人・荒井金七(明治17年~昭和30年、享年72歳)のこけし(右側)、木村吉太郎(明治29年~昭和47年、享年77歳)のこけし(左側)。
 荒井金七は、木村吉太郎の師匠でもあり、師弟コンビのこけしたちです。上ノ山の独特な牡丹模様の吉太郎こけしを「落ち着いた黄色の胴に重んもりと一輪咲いた力強い線の真紅の牡丹は匂いこぼるるばかりで、惚れ惚れする眺めです」と「こけし通信」に書いています。可憐にも見える金七のこけしと、ずっしり堂々としている吉太郎のこけしとアンバランスが面白い作品です。
 ※ 明治45年より木村吉太郎が入門し、木地を習い、大正年まで修業。上ノ山で営業、その間、収集家の求めに応じてこけしを作った。全体として作品数比較的多く現存している。後継者には、木村吉太郎、祐介親子がいる。
 ※ 木村祐介工人(大正13年生れ)は、上ノ山温泉の木村吉太郎の黄金色に真赤な牡丹を描いたこけしは有名だった。当時、市議会の要職にありながら堂々たるこけしを作り続け、父、吉太郎の遺鉢をまもり続けているという。

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