Quantcast
Channel: こけしおばちゃん
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1909

伊豆定雄のこけし

$
0
0

 『武井武雄のこけし』より。
 鳴子系こけし工人・伊豆定雄(明治38年~昭和13年、享年34歳)のこけし。
 「オカッパ頭につぶらな大目玉、胴は絵蠟燭そのままの思いきってモダンな娘でした」と武井の評が興味深いこけし。右の大胆な胴模様、思い切った格子模様の背景とがモダンなマッチングを見せています。のちにNHK連続テレビ小説「おしん」で登場して一躍有名になったこけしでもあります。「蠟燭こけし」とは、武井ならではのユニークな表現です。以上。
 ※ 伊豆定雄工人の弟・伊豆護工人(大正14年生れ)は、三浦光美などとともに伊藤松三郎の指導をうけた長兄・定雄の型をつぐ。鳴子系といっても作りつけ型。昭和13年彼が14才の時、定雄死亡のため独学で木地習得。木地描彩ともに優れていて、とくに近年の作はまさに一家を確立したといわれている。
 伊豆徹工人(昭和27年生れ)は、伊豆護の長男。昭和48年、新庄工高卒業後、父、護に付き木地修業。叔父・伊豆定雄の古型を復元しているが、きわめて佳作で、一挙に人気が出たのです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1909

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>