伝統こけしは、江戸時代、東北各地で木のお椀やお盆を挽く木地屋が、湯治場の子どもの玩具として作ったものと思われ、師弟相伝の形で作られている。私の一本のこけしは、父のお土産。「仙台・昭二」と書かれている。最近になって解ったのですが「鈴木昭二作・胞吉型・梅こけし」だそうです。もう50年以上前のこけしですね。大切なこけしです。
昭和52年3月14日、NHK「新日本紀行・夢の中まで雪降るや」の番組で岩手県湯田温泉の小林定雄工人が作り出す、きりっとひきしまった顔、何ともいえない温かい微笑をたたえたこけしが、私を完全に魅了してしまった。今、思い出しても心がときめく。小林定雄工人作のこけしも数本並んでいます。大切なこけしです。
3年前、小林工人の工房を訪ねました。すごく歓待して頂き、感謝している。