「こけし事典」岩崎美術社
「こけし事典」(岩崎美術社)の監修者:菅野新一、編集者:土橋慶三氏は美術社から「こけしガイド」を出版していて初心者啓蒙に努力した人。西田峯吉氏は、東京こけし友の会々長として手堅くこけし界をまとめていた人だから、この本の執筆はすでに定説として確立した事項の集成と、一般愛好家の啓蒙を目的としていたであろう。既定の事実や議論の集大成としては過不足なく整理されていて、よくまとまった本だといえる。...
View Article「こけし」という名称の起り
「こけし」という名称が、この種の人形の一般的統一的名称となったのはおそらく昭和以降で、それまでは各地方毎に方言でよんでいた。わずかに宮城県下の方言中に、こげす、こけす、こうけす、こげしなどと、現在の統一的名称に近いものがあっただけである。統一的名称が「こけし」に落ち着いたのは、おそらく、中央で出版された書物が、たまたま「こけし」の名でこの種の人形を紹介したことに起因すると思われる。...
View Articleこけしの当て字
『こけし事典』編著の西田峯吉氏より 「こけしという発音に通ずるような漢字を当てて「こけし」と読ませている用例を見受ける。たとえば、木形子、木芥子、小芥子、木削子、木華子、御芥子、御形子、小笥子、木戯子などの類である。しかし、現在では平仮名または片仮名で書くことがよいとされている。昭和十四年八月、宮城県鳴子温泉で開催した全国こけし大会では、仮名書きによるべきだということを決議した事実もある。」...
View Article八幡浜ちゃんぽん
愛媛県八幡浜市は、四国の西の玄関口といわれ「みかん」と「漁業」が盛んな処です。今は高速道路が出来て簡単に行けるようになったが、私の養母がお嫁入りする時には、船で行ったと聞きました。その為に我が家の菩提寺は宇和島にあるのです。毎月のお墓参りには、立ち寄るところを見つけて、楽しみながらお参りします。...
View Article我が家の駐車場事情
我が家の駐車場が手狭になった。子供たちの車も今風に大きくなり、駐車することが無理になった。我が家は、昭和43年12月に建てた、築50年になるかなり古い家である。家の廻りには庭があり、日本的風情のある家で気に入っていたが、、、、。 いつもお世話になっている大工さんに相談すれば、今は、一家に3台の駐車場が必要として、庭を壊す家庭が多いという。少し気は楽になり、寂しいが思いついて庭を壊したのです。...
View Articleこけしの木の性質
こけしの材料は、東北地方に自生する木で、建築材料や木炭などに加工できない比較的材質の軟らかな木が使われている。みずき・ほうの木・かえで・中にはケヤキ・トチノキ・エンジュ・ツバキなどがある。堅い木や、柔らかい木など、いろいろ、どの木にも共通した性質がある。...
View Articleこけしの染料とカビ予防
こけしに使う染料は、太陽光線や蛍光灯に弱く、色がさめ易い性質と、水に会うと消えてしまう、たよりない性質を持っている。 一番弱いのは、紫・黄・青・赤・黒(墨)の順序で、黒が一番最後まで残っています。したがって、予防の方法は、太陽光線と蛍光灯を極力避けることです。この用心さと工夫を払えば、まず安全です。これも、シリコンワックスを塗って、硝子張りの戸棚入れておくと多少、予防効果があります。...
View Articleこけしの蒐集
私は、いつ頃から、こけしに興味を持ったのか振り返ってみると、どこのお家にも座敷戸棚にこけしが1.2本並んでいるように、我が家にもあったように思う。そのころ、父の東北旅行のお土産に、写真の尺二寸のこけしをもらった。...
View Articleこけしの蒐集の仕方 (1)
こけしを永年集めている経験から振りかえってみると、誰もが共通して陥りやすい事は、、、、。こけし蒐集家・西田峯吉氏の文献より。 (A)本数を多く集めて自慢する事。 (B)値段の高い、大きなこけしを数多く持っていることを秘かに誇りにする。 (C)他人が持っていない珍品を数多く持っていることを鼻にかけること。...
View Articleこけしの蒐集の仕方 ②
こけし蒐集家・西田峯吉氏の文献によると、、、、。 ,泙困海韻靴寮K,蓮∀酸0焚次⊆契、八寸(20センチ前後)ものを中心に、充分吟味して選ぶ癖をつけること。 ◆.イドをよく読んで、伝統こけしの筋の通った工人のこけしのうちから、自分の自分の直感で選ぶこと。 新型こけしや伝統こけしに似せた新型こけしなどは、はっきり区別して、選ばないようにする。...
View Articleこけし蒐集の手段
伝統こけしを集める手段としては、 々人へ直接注文する方法。工人の都合をよく問い合わせてから、注文すること。いきなり、一方的に送金して、先方の都合もきかずに送らせようとすることは、絶対いけない。工人によっては都合があり、送ってもらえない。...
View Article立冬と小春日和
今年の「立冬」は11月8日だったがその日は、松山で最高気温26.4度の「夏日」だった。もはや「異常気象が日常」のこのごろ。厳しい寒さの到来を待ちわびているわけでもないが、時季にふさわしい気候でないとなんとなく気にかかるのは、四季の国の人間なのでしょうか。「寒の戻り」と言う言葉はあっても「暑の戻り」とは言はないが、まだしばらく寒さはやってこないと言う。...
View Article「豊かさ」から価値逆転?
現在、肥満が大敵のようにいわれている。私自身も苦労している。もちろん医学に基づく根拠のあることですね。でも、子供の頃(昭和30年代)は、太っている人のほうが貫禄があっていいと、むしろ憧れの目で見られるほどだっだ。特に男性は。...
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