山形系こけし
山形系こけしは、作並で修業した小林家が、山形で始めた系統。 〇僉Ψ舛蓮胴が細く、頭が小さい。直胴。現在のものは胴がやや太くなっている。 胴の模様は、四弁の梅又は桜、菊などの模様を描く。 Fと胴の付け方は、古くははめ込み。今は差し込み。...
View Articleきょうは大寒
きょう、20日は、二十四節気の一つ「大寒」。小寒(1月6日)から立春(2月4日)の前日までの一ヶ月間を「寒」といい、「寒の内」「寒中」ともいう。一年で一番寒い時期でもあるが、昨年末からの冬将軍で厳しかったが、このところは冬将軍も一休みというところです。寒の内は雨が少なく好天に恵まれることが多いともいう。 「寒」といえば、昔は「寒餅」をついて、一緒に「あられ餅」なども作る。...
View Article蔵王系こけし
蔵王系(蔵王高湯系)こけしは、青根、遠刈田の技術が、山形県蔵王温泉に移入されて変化した系統。 〇僉Ψ舛蓮胴が遠刈田より太く直胴で安定感がある。大寸のものはくびれ胴。 胴の模様は、重ね菊や写実的な紅花、桜くずし、牡丹等のほかいろいろ植物を描いている。 Fと胴の付け方は、上差し込み。...
View Article肘折系こけし
肘折系こけしは、鳴子系と遠刈田系が混合して生まれた系統。 〇僉Ψ舛蓮胴が太く、直胴で肩に段のあるものが普通。 胴の模様は、横菊の重ねや、なでしこ、石竹などもある。 Fと胴の付け方は、古いものは遠刈田式の上はめ込み。上差し込み。 い修侶賄瞭団Г蓮¬鳥匏呂髪鶸田系の様式が混合した系統の為、形態は鳴子系の、描彩は遠刈田系の影響がつよい。 ゼ腓併挫呂蓮∋碍糎肘折温泉、仙台市などに分布している。...
View Article南部系こけし
南部系こけしは、岩手県には、無彩で頭の動くオシャブリ状の玩具があった。これから発展した系統で、青根や鳴子で修業した工人が、南部に来て変化したもの。 〇僉Ψ舛蓮胴の中央がふくらんだもの、くびれたもの等がある。 胴の模様は、もともとキナキナ(頭がグラグラ動く)というオシャブリで無描彩だったが、他系統の影響で簡単な描彩のこけしに発展した。 Fと胴の付け方は、ゆるいはめ込み式。頭がグラグラと動く。...
View Article木地山系こけし
木地山系こけしは、秋田県雄勝郡の皆瀬木地山と稲川町から発生した系統。 〇僉Ψ舛蓮胴はだいたい太いが、頭はラッキョ型で比較的小さい。小椋泰一郎家は細い。 胴の模様は、初期は写実的な菊模様であった。梅花の前垂れ、縦じまの着物、梅鉢やかすりの模様に前だれを付けたもの。前だれ模様は有名で、菊のみを描いたものもある。頭部に赤で手絡を描き、鼻は猫鼻と円鼻、眼は一筆目、二重瞼のつくり付。...
View Article津軽系こけし
津軽系こけしは、青森県温湯(ぬるゆ)温泉や大鰐温泉を中心に作られた系統。 〇僉Ψ舛蓮直胴や、胴の中ほどがくびれ裾の広がった形。 胴の模様は、ねぶた絵のぼたんやダルマ、アイヌ模様といわれる唐草模様を描く。他にロクロ線、菊、あやめ等。 Fと胴の付け方は、頭と胴のつながった作り付けであるが、胴の形は、縊れたものや、鳴子の影響を受けて肩の張ったものもある。...
View Article「伝統こけし」
「伝統こけし」は、東北地方に生まれ、東北地方特有の風土で育むられた木地玩具(木地を挽いて出来た玩具)の一種です。東北の特に温泉地を中心に発達しました。木地職人が器や盆などを作る傍ら、湯治客相手に子供の安価なおもちゃ(おみやげ兼着せ替え人形)として作ったのがはじまりだと考えられています。...
View Article伝統こけしと近代こけしと創作こけし
現在「こけし」とよばれているものには、大別して「伝統こけし」「近代こけし」「創作こけし」の三つがある。「伝統こけし」は、昔からあるこけしの形状や色彩を、各師匠のもとで修業した工人が、そのままくずさず伝統を固く守り、模索し続けているのが「伝統こけし」です。...
View Article立春に思う
今日は立春。暦の上では春が始まり、徐々に寒さが緩んでくるのです。 平成3年2月4日は、いいお天気でした。その日、私は交通事故で大腿部開放骨折、複雑骨折で7ヶ月の入院を余儀なくされ、家族やみんなに迷惑をかけてしまったのです。退院の日、婦長さんが「~さんが歩けるようになるなん!」と言って涙ぐんでいましたね。感謝しています。...
View Articleこけしの描彩
写真は、頭頂のろくろ模様と、手描きの模様です。 頭頂のろくろ模様は、弥治郎系と土湯系の華麗なろくろ模様。土湯系の大部分は黒蛇の目であるが、中には青や紫のも希にある。輪の数は少なく、一寸見ると独楽のようにみえる。 手描き模様は、遠刈田・蔵王高湯・肘折・作並・鳴子・木地山各系のもの。黒頭おかっぱは頭頂に青皿(中剃り)がある。...
View Article茶室のこけし
写真は、京都・紫野の大徳寺高桐院の松向軒は細川三斎好みの茶室である。 三斎消息の軸をかけ、花釘のの竹花入(大心和尚作)に大仙蓮の白花をいけた中に置く一本のこけしといえば、やはり胞吉にしぼられてしまう。茶をたて靜思の時をすごす相手は寂然の胞吉でこそ、恰好がつくのであった。こけしは一本に始まり一本に終えるのであろうか。「こけし・美と系譜」より。...
View Article我が家の胞吉こけし
我が家に「仙台・昭二」と書かれた一本のこけしがある。子どもの頃、父の東北旅行のお土産こけしです。尺二寸の大きい立派なこけし。いつも私のそばにあり、父母のこと、家族のこと、豊かだった昔のことを思い出す大切なこけしなのです。伝統こけしではないと思っていたが「仙台・昭二」とかかれていたので気になっていた。...
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