「全日本こけしコンクール」
「第59回全日本こけしコンクール」の各賞の記載された新聞が送られてきた。 私は、毎年宮城県白石市のこけしコンクールに参加しているが、今年は足腰の痛みがあるので参加できなかったが、こけし仲間の何人からは、電話を貰ったり、お手紙を頂いた。嬉しいが、すごくすごく残念でたまらない。...
View Article「想いの深いこけし」
『こけし手帖』平成18年9月号 548号 吉田博人氏著より 若くして戦歿をしてしまった遠刈田工人の一人、我妻市助を取り上げてみた。 叔父、我妻吉助は、兄弟子となるが、もし生きていたならば、かなりの弟子を取り、こけし界に名を残したのではないだろうか? こんなことを考えると、夢が大きく膨らむ。...
View Article「洒脱な松田初見こけし」
『こけし手帖』平成18年11月 550号より 明治34年鳴子に生まれる。12歳(大正2年)の時、高野幸八工人の弟子となり木地修業を始める。実際の指導は兄弟子の鈴木庸吉工人の指導を受けたといわれる。7年の修業を収め、19歳(大正9年)で独立し鳴子で開業する。その後、仙台及び湯沢の木工所で3年間程働き鳴子へ戻る。 写真右のこけし(9.3寸)は、昭和15年(39歳)の作と思われる。...
View Article平賀一家(謙蔵・多蔵・謙次郎)のこけし
『こけし手帖』平成18年12月の「例会ギャラリー」平岡俊夫氏著より。 私とこけしとのお出会いは20数年前の家族旅行に始まり、作並温泉に宿泊の際、家内が土産に手にしたこけしが「謙次郎」の作で、以来私の方がこけしに傾注している。私にとって「作並こけし」は思いの深いものであると共に古い時代の面影を残す興味の尽きぬこけし達である。...
View Article渡辺定巳・忠雄のこけし
『こけし手帖』平成19年1月号 552号「例会ギャラリー」橋本永興氏著より。 定巳は大正6年生まれ、昭和42年すでにこけしを製作していた実弟、渡辺等から教わり、昭和43年から製作を始めた。...
View Article「佐藤佳樹のこけし」
『こけし手帖』平成19年4月号 4月号 「例会ギャラリー」より。国府田恵一氏著。 先月突然亡くなられた佐藤佳樹さんの遺作展が津軽こけし館で開催されているのに合わせて、例会ギャラリーでも佳樹さんのこけし(幸兵衛型)を取り上げることにした。...
View Article佐藤治郎のこけし
毎年12月例会でその年の物故工人のこけしを展示するとともに解説を行っている。平成18年の物故者は珍しくも、佐藤治郎(4月20日没)一人だけだった。今回は、私がこけしの展示と解説をさせて頂いた。 昭和40年代の遠刈田はまだ明治生まれの丑蔵、文助、護、好秋などが健在で、治郎はどちらかといえば目立たない存在だった。...
View Article「佐藤春二昭和29年作」
『こけし手帖』平成19年5月号 556号 「例会ギャラリー」より。 今回は昭和29年作の佐藤春二9寸を見て頂くことにする。著名な収集家のこけしを紹介した写真集に戦後の作品が掲載されることは稀で、あったとしても、遊佐民之介や横山政五郎など戦前作が極めて少ないが、ない作者の作品に限られるのである。...
View Article「阿部常吉のこけし」
『こけし手帖』平成19年6月号 557号「例会ギャラリー」より。 収集を続けていると自然に好みのこけしが手元に集まってくる。私の場合は昨年のギャラリーでご紹介した小林吉太郎などがそれであるが今回紹介する阿部常吉も好きなこけしの一つである。...
View Article「毛利専蔵のこけし」
『こけし手帖』平成19年12月号 563号「例会ギャラリー」より。 津軽系こけしは、単純素朴で、津軽の風土によく溶け込んでいる気がする。木地師と描彩者が、別人の場合が多く、木地を挽いた工人名となっているのも、他の系統と違うところだが、それが又面白い。ギャラリーに毛利専蔵を取り上げたのも、そんな背景があるのかもしれない。...
View Article4工人の「カメ」こけし
『こけし手帖』平成19年8月号 559号「例会ギャラリー」より。 今年の正月の「友の会」では運良く盛美津雄工人の「カメ」を入手することができました。...
View Article「西山憲一のこけし」
こけし友の会 橋本永興氏の「例会ギャラリー」より。 西山憲一さんとの出会いは、友の会旅行で土湯を訪問した時だった。 憲一さんの気さくな人柄に触れて、素朴で味わいのあるこけしを収集することがますます楽しみになった。...
View Article三本の平賀貞蔵のこけし
『こけし手帖』平成20年4月号 567号より 今年の新年例会の招待工人の一人が作並系の平賀輝幸工人だった。それにちなんで今回のギャラリーでは作並系平賀貞蔵を取り上げた。 貞蔵は明治30年生まれ、昭和61年88歳で亡くなった。工人数の少ない作並系の代表的工人で大正期からこけし制作を始め中断はあるものの長くこけしを作り続けた。...
View Article「癒されるこけし」
『こけし手帖』平成20年5月号 568号より 皆様の中でこけしに癒されたことのない方はいないだろう。最近のこけしは木地の仕上げも描彩も入念にできている。ある意味上手すぎて味わいに欠けるものが多い。 心休まるこけしとして、まず私の頭に浮かんだのは高橋定助の一連のこけしであった。そこで、今日は定助のこけしを見て頂くことにする。...
View Article「佐藤伝喜のこけし5本」
『こけし手帖』平成20年6月号 569号 佐藤伝喜は、佐藤伝内を父に佐藤勘内を叔父に持つ弥治郎系こけしの名門の出の工人として知られる。兄弟に伝、伝伍がいる。 残っている戦前の作品は甘美な作風で数が少ないこともあり収集家から戦後の復活・製作再開を待望されていた工人であった。...
View Article「収集をはじめた頃のこけし」
『こけし手帖』平成20年7月号 570号「例会ギャラリー」より ここに並んでいるこけしについて、おはなしするような事は何も無いのですが。 これらは昭和20年代後半から30年代前半のこけしです。 新型こけし台頭の時代で、こけしはみんな可愛いです。目が顔の中心か下にあり、眉と目が離れていると子供の顔になるからです。こんなこけしと付き合っていました。(写真...
View Article小倉篤と勝志の栄治型
『こけし手帖』平成20年8月号 571号「例会ギャラリー」より 美人の部類に入るこけしとして評価されている大野栄治型を小倉篤と勝志が作っている。親子の面白い時期のこけしがあるので紹介してみたい。 本来ならば、父の嘉三郎風の草書体が篤の持ち味であり、栄治の楷書体は難しい(合わないといってしまうと、身もふたもないが)。それ故36~37年作は貴重といっていいだろう。...
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